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拓哉ディスタ

2014年04月11日(Fri)
【恨みつらみ】
ついにクリスティアーノの怪我が左膝からハムストリングにまで及んでしまった。これはストイックな彼を制止できなかった監督にも責任はある。少々の怪我ではクリスティアーノという人間は音をあげないし、周りに悟られないようやりくりしようとする。なぜなら、それがメッシという化け物に対抗する唯一の手段だから。今季はついている、神の離脱による周囲の期待を彼は裏切らなかった。見事プレーオフを驚異的なパフォーマンスで乗り越え、FIFAの失態を利用しつつ投票締め切りを遅らせてまでバロンドールの栄冠を掴んだ。すべては予定どおりだった、はずだった。しかし、その代償はあまりにも大きすぎた。左膝を庇うあまりに今度は筋肉まで損傷してしまったのだから。前にも言ったように、唯我独尊なるスターを管理するのはドクターと現場の監督の仕事。それを選手の意思として片づけてしまった監督の責任は重い。クリスティアーノは常に表舞台に立っていたい性格な上に、バロンドーラーとしてW杯を戦い抜かねばならない使命がある。それだけに身体を労る努力を怠ることなど許されない。このマドリーをワンランク上に押し上げることのできる唯一の存在を台無しにした責任は極めて大きい。選手と監督間で何もかも許し合えてしまう状況なら関係は破綻しているものと見ていい。モウリーニョならいち早く彼の異変に気づいたろうし、それにより二人きり(もしくはドクター含め)で話す時間も作っただろう。アンチェロッティは選手が気持ちよくプレーすることばかりに気を配りすぎて判断を誤った。彼がペップやモウリーニョ、カペッロなどと肩を並べられない理由はここにある。危機管理能力がないような指揮官はマドリーに必要ない。しかも彼は元スター選手、もっと気を配って毎日バルデベバスで見ていれば、絶対的なエースの負傷具合を見抜けないわけない。クリスティアーノのあの頑固な性格をわかった上で負傷しないでうまく休ませられる人徳者なら、例えばファーガソンやモウリーニョならこんな大問題にはならなかったと思う。ドルトムント戦後のインタビューで週末のリーガには間に合うだろうとたしかに彼は言った、ということは、クリスティアーノの負傷がどれほどのものか、あの時点では把握しきれてなかったということになる。コミュニケーション不足だとは思わない、だって彼はそのためだけに招聘されたようなもんなんだから。もしかしたら、クラブの上層部が絡んでるのかも知れない。こればっかりはわからんが‥。どちらにせよ、これから明るみになっていくだろうが、今はアンチェロッティの甘さ故の管理不足が招いた悲劇としか言いようがない。クリスティアーノは絶対的なエース、彼抜きでバルサとやろうものなら悲惨な結果となろう。CLもね。これで恨み辛み終了。



09:41
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