2023年06月25日(Sun)
【風間公親ー教場０ー感想⑪】
最終話にして、風間&隼田コンビが帰って来た。もう教官にビクついたり、あたふたする聖子ではない。現場検証における立ち振舞いも慣れたもので、風間教場の経験者として頼もしさを感じた。だが、十崎の犯行を象徴する千枚通しが凶器として使われた殺人なのに、軍曹は家の主である清家やその娘を疑ってる。彼自身が巻き込まれた襲撃事件にもかかわらず、肝心の本人が逮捕に消極的であることに戸惑いを隠せない様子。
暴れる犯人に背を向けた遠野を再び預かる際に、調整官から「上からの命令だ」と言われて睨み付けるシーンがあった。その前にも、「警察学校は何を教えてんすか？」と食って掛かるシーンもあった。それが眞堂の「警察を恨むなよ」という言葉に関連しているとしたら、襲撃以前から彼は警察の体制に不満を持っていたことになる。そして、千枚通しで大切な部下を殺され、それによる組織としての脇の甘さも露呈した。風間は我慢の限界だったのかも？それ以前に、十崎を避けてしまってる節さえある。何でやろ？( ・◇・)？
「十崎を捕まえたくないんですか！？」声を荒げ、思わず啖呵を切って部屋を出てきてしまう聖子。そこには通せんぼするように姫が立っていた。
遠野の死は彼だけのものじゃない。警察官全体が危機感を募らせ、怒りと悲しみに打ち震えたであろう屈辱の日。それでも部下を目の前で殺されて一番辛いのは風間であると。あの日、病院で彼に怒りをぶつけて反応を目の当たりにした伊上だから、尚更わかることなのかもしれない。
合言葉は「元気出して」。隼田が幸葉を励まし、その幸葉が今度は苛立つ隼田をやさしく諭す。風間をリスペクトする者同士。「あいつこういうとこあるよね～」「だってそういう奴じゃ～ん」が擦り合わさり、厳しいながらも彼の慈愛がきちんと二人に伝わっているところが素直にいいなぁーと、素敵だな～💖💖と思った。もちろん全然こんな軽くはないんだけど、女性ならではの温かく見守る穏やかな空間が、風間公親というデカくてゴツい樹木を支えているようにも感じる。 千枚通しの角度を検証するシーンはワチャワチャしててめちゃくちゃ可愛いかった。両手に花でしたね💖🤭😑🤭💖
最終話の相手は、清家総一郎を演じる北大路欣也さん。風間の気配に気づいて二人が挨拶を交わすシーンは鳥肌が立った😲❗️圧倒的な迫力と威厳ある佇まい。最終話にして初めてといっていい、風間と対等に渡り合えそうな清廉で高潔な犯人の登場に胸が高鳴る。10話の余貴美子さん同様に、全盲者として全く違和感なく演じられているのが不思議で仕方なかった。行動やしぐさなども完璧で、完全に身体に染み込んでるのがわかる。言葉一つ一つにも重みと深みがある。緊張の張り詰め具合が半端ない。よって、清家は北大路欣也さんでしか成り立たせられないという確信に至った。
仏のような方であろうが愛娘を殴るような輩を野放しにはできなかった。自己犠牲を厭わない彼は、紗季に迷惑がかからない選択をしたつもりだったが、風間の指導を受けた隼田の目はごまかせなかった。連行される清家の手のひらに指で『ありがとう』の文字を書く。父と娘だけの情愛に満ちた時間。幼い頃によく見ていた土曜ワイドを思い出し、とても懐かしい気分に浸らせていただきました。
伊上幸葉が最後の挨拶をするために風間の部屋に来る。窓から差し込む光が別々の道を歩む二人を祝福しているよう。女っけまったくなしの風間だけど、彼女は登場人物の誰よりも彼のことを慕っていたと思う。どのような経緯で二人が出逢ったかは別として、幸葉の「警察官を目指します」に、「その覚悟があるのか？」と返す教官から、親心と一緒に後悔みたいなのが伝わってきたので、彼も彼女のことを、指導や事件や十崎に忙しいながらも、実は気に掛けていたんだろうなぁーと。十崎の襲撃がきっかけで一線を退く決断をした風間と、仲間の殉職を目の当たりにした上で、戦場という名の現場に身を置きたいと自ら志願した伊上。この勇敢な幸葉の姿は、打ちのめされた状態の軍曹にどう映ったのだろう…非常に気になる。
どんなに離れていても、たとえ表だって手を貸せなくとも、瓜原や隼田や鐘羅や中込が、風間や伊上と過ごした時間を忘れるわけがない。
風間公親と伊上幸葉ともに共通していたのは"ぬくもり"でした。相手の弱味を一瞬で見抜く力も去ることながら、彼らが持つ包容力と思いやりの心こそが、人間が作り出し人間を苦しめる悪、暗闇を照らす一筋の光になってたように思います。
谷山コンビは回を重ねるごとに面白くたくましくなっていきましたね( ＾∀＾)殺人現場の再現が始まると、家族みんなで「再現きたー！」って叫んでました。もっと見たかったなぁ。公式のインスタでは二人して楽しそうに、時に真剣に話されてるのを拝見してました。何てゆーか、彼らからは自然体の仲の良さっていうのが伝わってくるんですよねぇ。もしかしたら、劇中の谷本&尾山以上に馬があってたかもしれないですね。濱田さんも結木さんも、純粋で爽やかで男らしくて、本当に嫌みがないので、めちゃめちゃ癒されました！若いのに安定感抜群‼️確実に俳優としての階段を登ってる。最高に可愛かったです。裏教場とかないかなー🙋👮👮
小林薫さんは相変わらず渋くてかっこいい。唯一、風間を叱れる役にピッタリ😠小日向文世さんは、優しさのなかに凛々しさをひめた役を演じられました👮👮中島亜梨沙さんは綺麗な方なのに、おっちゃんみたいな身のこなしでパンチ効いてましたね(´-ω-`)皆さん風間教場に彩りを与えてくださいました🙏🎵
「なんとなくだが」
「君の欠点は長所でもある」
「今日まで過ごしてきた時間と同じくらいの時間をかけて話せ！」
「君たちなりの正しさを、この剣道を通じて探していってほしい」
「これからは君たちが……励ますだけでいい」
風間公親が放つ言葉には木村拓哉の想いも乗っかってる。優れた芝居とは、役の性質を完璧に把握して同化することにより、心理や欲求まで表現できる段階のことを言うと、何かの本で読んだことがあります。風間公親を演じた木村拓哉もこの境地に達しているんじゃないかと。今回も彼の《全力》を、余すことなく存分に受けとることができました❗️走り切ってくださったこと、大変感謝しております(⌒‐⌒)(⌒‐⌒)(⌒‐⌒)
Uruさんの『心得』、エンドロールに込められた記憶が作品を昇華させたと確信しておりますm(_ _)m！
『風間公親ー教場０ー』に携わられた方々へ、約3ヶ月間ありがとうございました👮👮🤩🤩🙌🙌
長々と失礼しました🙏
23:48
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【風間公親ー教場０ー感想⑪】
最終話にして、風間&隼田コンビが帰って来た。もう教官にビクついたり、あたふたする聖子ではない。現場検証における立ち振舞いも慣れたもので、風間教場の経験者として頼もしさを感じた。だが、十崎の犯行を象徴する千枚通しが凶器として使われた殺人なのに、軍曹は家の主である清家やその娘を疑ってる。彼自身が巻き込まれた襲撃事件にもかかわらず、肝心の本人が逮捕に消極的であることに戸惑いを隠せない様子。
暴れる犯人に背を向けた遠野を再び預かる際に、調整官から「上からの命令だ」と言われて睨み付けるシーンがあった。その前にも、「警察学校は何を教えてんすか？」と食って掛かるシーンもあった。それが眞堂の「警察を恨むなよ」という言葉に関連しているとしたら、襲撃以前から彼は警察の体制に不満を持っていたことになる。そして、千枚通しで大切な部下を殺され、それによる組織としての脇の甘さも露呈した。風間は我慢の限界だったのかも？それ以前に、十崎を避けてしまってる節さえある。何でやろ？( ・◇・)？
「十崎を捕まえたくないんですか！？」声を荒げ、思わず啖呵を切って部屋を出てきてしまう聖子。そこには通せんぼするように姫が立っていた。
遠野の死は彼だけのものじゃない。警察官全体が危機感を募らせ、怒りと悲しみに打ち震えたであろう屈辱の日。それでも部下を目の前で殺されて一番辛いのは風間であると。あの日、病院で彼に怒りをぶつけて反応を目の当たりにした伊上だから、尚更わかることなのかもしれない。
合言葉は「元気出して」。隼田が幸葉を励まし、その幸葉が今度は苛立つ隼田をやさしく諭す。風間をリスペクトする者同士。「あいつこういうとこあるよね～」「だってそういう奴じゃ～ん」が擦り合わさり、厳しいながらも彼の慈愛がきちんと二人に伝わっているところが素直にいいなぁーと、素敵だな～💖💖と思った。もちろん全然こんな軽くはないんだけど、女性ならではの温かく見守る穏やかな空間が、風間公親というデカくてゴツい樹木を支えているようにも感じる。 千枚通しの角度を検証するシーンはワチャワチャしててめちゃくちゃ可愛いかった。両手に花でしたね💖🤭😑🤭💖
最終話の相手は、清家総一郎を演じる北大路欣也さん。風間の気配に気づいて二人が挨拶を交わすシーンは鳥肌が立った😲❗️圧倒的な迫力と威厳ある佇まい。最終話にして初めてといっていい、風間と対等に渡り合えそうな清廉で高潔な犯人の登場に胸が高鳴る。10話の余貴美子さん同様に、全盲者として全く違和感なく演じられているのが不思議で仕方なかった。行動やしぐさなども完璧で、完全に身体に染み込んでるのがわかる。言葉一つ一つにも重みと深みがある。緊張の張り詰め具合が半端ない。よって、清家は北大路欣也さんでしか成り立たせられないという確信に至った。
仏のような方であろうが愛娘を殴るような輩を野放しにはできなかった。自己犠牲を厭わない彼は、紗季に迷惑がかからない選択をしたつもりだったが、風間の指導を受けた隼田の目はごまかせなかった。連行される清家の手のひらに指で『ありがとう』の文字を書く。父と娘だけの情愛に満ちた時間。幼い頃によく見ていた土曜ワイドを思い出し、とても懐かしい気分に浸らせていただきました。
伊上幸葉が最後の挨拶をするために風間の部屋に来る。窓から差し込む光が別々の道を歩む二人を祝福しているよう。女っけまったくなしの風間だけど、彼女は登場人物の誰よりも彼のことを慕っていたと思う。どのような経緯で二人が出逢ったかは別として、幸葉の「警察官を目指します」に、「その覚悟があるのか？」と返す教官から、親心と一緒に後悔みたいなのが伝わってきたので、彼も彼女のことを、指導や事件や十崎に忙しいながらも、実は気に掛けていたんだろうなぁーと。十崎の襲撃がきっかけで一線を退く決断をした風間と、仲間の殉職を目の当たりにした上で、戦場という名の現場に身を置きたいと自ら志願した伊上。この勇敢な幸葉の姿は、打ちのめされた状態の軍曹にどう映ったのだろう…非常に気になる。
どんなに離れていても、たとえ表だって手を貸せなくとも、瓜原や隼田や鐘羅や中込が、風間や伊上と過ごした時間を忘れるわけがない。
風間公親と伊上幸葉ともに共通していたのは"ぬくもり"でした。相手の弱味を一瞬で見抜く力も去ることながら、彼らが持つ包容力と思いやりの心こそが、人間が作り出し人間を苦しめる悪、暗闇を照らす一筋の光になってたように思います。
谷山コンビは回を重ねるごとに面白くたくましくなっていきましたね( ＾∀＾)殺人現場の再現が始まると、家族みんなで「再現きたー！」って叫んでました。もっと見たかったなぁ。公式のインスタでは二人して楽しそうに、時に真剣に話されてるのを拝見してました。何てゆーか、彼らからは自然体の仲の良さっていうのが伝わってくるんですよねぇ。もしかしたら、劇中の谷本&尾山以上に馬があってたかもしれないですね。濱田さんも結木さんも、純粋で爽やかで男らしくて、本当に嫌みがないので、めちゃめちゃ癒されました！若いのに安定感抜群‼️確実に俳優としての階段を登ってる。最高に可愛かったです。裏教場とかないかなー🙋👮👮
小林薫さんは相変わらず渋くてかっこいい。唯一、風間を叱れる役にピッタリ😠小日向文世さんは、優しさのなかに凛々しさをひめた役を演じられました👮👮中島亜梨沙さんは綺麗な方なのに、おっちゃんみたいな身のこなしでパンチ効いてましたね(´-ω-`)皆さん風間教場に彩りを与えてくださいました🙏🎵
「なんとなくだが」
「君の欠点は長所でもある」
「今日まで過ごしてきた時間と同じくらいの時間をかけて話せ！」
「君たちなりの正しさを、この剣道を通じて探していってほしい」
「これからは君たちが……励ますだけでいい」
風間公親が放つ言葉には木村拓哉の想いも乗っかってる。優れた芝居とは、役の性質を完璧に把握して同化することにより、心理や欲求まで表現できる段階のことを言うと、何かの本で読んだことがあります。風間公親を演じた木村拓哉もこの境地に達しているんじゃないかと。今回も彼の《全力》を、余すことなく存分に受けとることができました❗️走り切ってくださったこと、大変感謝しております(⌒‐⌒)(⌒‐⌒)(⌒‐⌒)
Uruさんの『心得』、エンドロールに込められた記憶が作品を昇華させたと確信しておりますm(_ _)m！
『風間公親ー教場０ー』に携わられた方々へ、約3ヶ月間ありがとうございました👮👮🤩🤩🙌🙌
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