2023年06月18日(Sun)
【風間公親ー教場０ー感想⑩】
遠野が死んだ。同時に、警察学校の花たちも心なしか元気がなく、スイカヅラは枯れた。あんなに美しかった花壇が忘れ去られた献花台のよう。まるで彼の死を悼むかのように深くうなだれて見える。彼が大切にしてきた場所。教場における聖域だった。それが一瞬にして、消えた。
意識が戻らないなかでもただひたすらに命の炎を燃やし続けた結果、ついに遠野が目を開ける。彼は一人で戦ってるんじゃない。愛しいひとの願望も背負ってる。信念が強ければ強いほど執念は膨れ上がっていく。「僕は刑事になれませんか？」この言葉を言うために暗闇から這い上がってきたのかと思うと…。死の間際にいようとも、決して彼が諦めることはなかった❗️👏👏👏❗️👏👏👏❗️👏👏👏❗️
刑事として、あるべき姿を突き通した風間公親。復職の話や、四方田を通してベッドに横たわる遠野へ向けて、「彼はわたしの部下です」と揺るぎ無い信頼を伝えてきた。病院に何度も足を運び、願い、思いは彼のもとに置いてきた。時は戻せない。今の自分に出来るのは、この教場という学舎において、彼のように人の痛みを理解し寄り添うことのできる勇敢な若者を、一人でも多く見て、育てること。それが遠野が憧れた警察官の信条であり、最後まで愛を貫いた彼への敬意の表れであると思う。
鬼の形相で何かを振り払うかのごとく人形を力任せに叩く。折れる竹刀。負傷した目からあふれでる涙。どれもこれも風間教場にはなかった光景。どうしようもない苦しみや悲しみを通してこそ見える世界…最恐の教官が誕生した。
中込の母は必ず木曜日の夜に街を徘徊する。それには理由があった。兼児を誘拐された事実が脳裏に強く刻み込まれ、息子に辛い思いをさせてしまったことを後悔するがゆえに自ら記憶を封印した？我が子を再び抱き締められる喜びよりも、宝物を取り上げられていた絶望の時間の方が彼女にとって大きかったのかもしれない。認知症はストレス過多が原因とも言われてる。トラウマに苦しめられていたのは彼だけではなかった。彼女も事件によって心に深い傷をおった被害者の一人なのだ。
圧巻だったのは母親役の余貴美子さん。中込が奥さんと話してる後ろから戸を開けてゆっくり出てきて、恐る恐る彼の顔を確認する一連の動作や声は認知症患者そのもの。このシーンは役者の表情と角度とタイミングが秀逸すぎて、見ている番組が作り物なのかドキュメンタリーなのかと一瞬戸惑ってしまうほどだった。
大西礼芳さんも、劇中では素朴でやさしい女性なんだけど、燃えたぎる情熱を感情任せに放出しない芝居が、先が読めない教場の不気味さにピッタりハマってた。
家族3人での食事シーン。中込の好物なのだろうか、テーブルには母親が作った美味しそうなハンバーグが置いてある😋⤴️席についてビールを飲む彼に対してもはや恒例となった「息子はどこですか？」。ここにきて、また殺伐とした雰囲気になっちまうかと思いきや、まずは奥さんが中込の手を握り、彼の気持ちにブレーキを掛けようとした。しかしながら、すでに彼の心は認知症である母親のことを受け入れていたのかもしれない。中込もまた「俺はもう帰ったよ」、そして母親の手を握り彼女の顔を見ながら「母さん、ここにいるよ」と諭すように言った。「いたのね、よかった」安心した母ちゃんの言葉に救われる二人(視聴者も😭⤴️⤴️)。それでも彼らに笑顔はなく…。依然として明るくはないものの、これまでにないやさしい光と温もりが中込家の食卓に溢れていた。
これめっちゃ好きなシーンです！！！暗くて気まずいムードが一変しました。同じ部屋とは思えない。三人で囲む家族団らんがこんなにも暖かいものかと。息子が大好きな料理を母親は覚えていたのかな？何か今日いいことあったのかな？とか、無意識のうちに「俺はここにいるよ」という言葉を彼女は待っていたのかも？なんて考えるだけで、穏やかな気持ちになります。何よりも、自分が一番辛いだろうに、逃げてもちゃんと戻ってきて、母ちゃんと息子を繋げる柔らかい物腰と芯の強さに凄く癒された。聡明な明子さんに感謝します🙏🙏🙏
犯人と対峙した中込が、過去のトラウマと向き合い苦しい思いを吐き出す。染谷さんの台詞に合わせた感情のコントロールに胸が震えたし、木村拓哉や岡田義徳さんとの距離感も絶妙。
中込がいい話をしてるときの犯人の茶々の入れようとか、中込の心情を察する教官の立ち位置、この期に及んでまだ言い逃れをしようとする継秀に対して、怒りに震えながらも彼の良心の呵責による自白を促そうとするシーンなどは圧巻でした。
無言で風間の胸辺りを叩く叩く叩く！！(痛そう😨)。普段明るくてあどけない幸葉たんから物騒極まりない殺気を感じたが、その目には愛情が潤んでた。彼女も遠野から"大切な友達"の存在を知らされた内のひとり。スイカヅラの花言葉をソッコーで調べて、微笑ましい表情を浮かべながら想像を膨らませていた。
風間と同じく、彼女も遠野を刺しまくった十崎を心の底から憎んでる。二人が納得するような形で終われるのかな…最終話だからスカーッとしたラストを期待しつつも教場なので、それは見てのお楽しみと……😨😠😢😆
いよいよ最終回、風間教場が現場で生み出したものを出来る限り味わい尽くします！！間違いや勘違いもありましたが、何とか最後まで来れました
今回も感想をダラダラ書くだけのブログに付き合ってくださり、本当にありがとうございましたm(_ _)m！
23:48
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【風間公親ー教場０ー感想⑩】
遠野が死んだ。同時に、警察学校の花たちも心なしか元気がなく、スイカヅラは枯れた。あんなに美しかった花壇が忘れ去られた献花台のよう。まるで彼の死を悼むかのように深くうなだれて見える。彼が大切にしてきた場所。教場における聖域だった。それが一瞬にして、消えた。
意識が戻らないなかでもただひたすらに命の炎を燃やし続けた結果、ついに遠野が目を開ける。彼は一人で戦ってるんじゃない。愛しいひとの願望も背負ってる。信念が強ければ強いほど執念は膨れ上がっていく。「僕は刑事になれませんか？」この言葉を言うために暗闇から這い上がってきたのかと思うと…。死の間際にいようとも、決して彼が諦めることはなかった❗️👏👏👏❗️👏👏👏❗️👏👏👏❗️
刑事として、あるべき姿を突き通した風間公親。復職の話や、四方田を通してベッドに横たわる遠野へ向けて、「彼はわたしの部下です」と揺るぎ無い信頼を伝えてきた。病院に何度も足を運び、願い、思いは彼のもとに置いてきた。時は戻せない。今の自分に出来るのは、この教場という学舎において、彼のように人の痛みを理解し寄り添うことのできる勇敢な若者を、一人でも多く見て、育てること。それが遠野が憧れた警察官の信条であり、最後まで愛を貫いた彼への敬意の表れであると思う。
鬼の形相で何かを振り払うかのごとく人形を力任せに叩く。折れる竹刀。負傷した目からあふれでる涙。どれもこれも風間教場にはなかった光景。どうしようもない苦しみや悲しみを通してこそ見える世界…最恐の教官が誕生した。
中込の母は必ず木曜日の夜に街を徘徊する。それには理由があった。兼児を誘拐された事実が脳裏に強く刻み込まれ、息子に辛い思いをさせてしまったことを後悔するがゆえに自ら記憶を封印した？我が子を再び抱き締められる喜びよりも、宝物を取り上げられていた絶望の時間の方が彼女にとって大きかったのかもしれない。認知症はストレス過多が原因とも言われてる。トラウマに苦しめられていたのは彼だけではなかった。彼女も事件によって心に深い傷をおった被害者の一人なのだ。
圧巻だったのは母親役の余貴美子さん。中込が奥さんと話してる後ろから戸を開けてゆっくり出てきて、恐る恐る彼の顔を確認する一連の動作や声は認知症患者そのもの。このシーンは役者の表情と角度とタイミングが秀逸すぎて、見ている番組が作り物なのかドキュメンタリーなのかと一瞬戸惑ってしまうほどだった。
大西礼芳さんも、劇中では素朴でやさしい女性なんだけど、燃えたぎる情熱を感情任せに放出しない芝居が、先が読めない教場の不気味さにピッタりハマってた。
家族3人での食事シーン。中込の好物なのだろうか、テーブルには母親が作った美味しそうなハンバーグが置いてある😋⤴️席についてビールを飲む彼に対してもはや恒例となった「息子はどこですか？」。ここにきて、また殺伐とした雰囲気になっちまうかと思いきや、まずは奥さんが中込の手を握り、彼の気持ちにブレーキを掛けようとした。しかしながら、すでに彼の心は認知症である母親のことを受け入れていたのかもしれない。中込もまた「俺はもう帰ったよ」、そして母親の手を握り彼女の顔を見ながら「母さん、ここにいるよ」と諭すように言った。「いたのね、よかった」安心した母ちゃんの言葉に救われる二人(視聴者も😭⤴️⤴️)。それでも彼らに笑顔はなく…。依然として明るくはないものの、これまでにないやさしい光と温もりが中込家の食卓に溢れていた。
これめっちゃ好きなシーンです！！！暗くて気まずいムードが一変しました。同じ部屋とは思えない。三人で囲む家族団らんがこんなにも暖かいものかと。息子が大好きな料理を母親は覚えていたのかな？何か今日いいことあったのかな？とか、無意識のうちに「俺はここにいるよ」という言葉を彼女は待っていたのかも？なんて考えるだけで、穏やかな気持ちになります。何よりも、自分が一番辛いだろうに、逃げてもちゃんと戻ってきて、母ちゃんと息子を繋げる柔らかい物腰と芯の強さに凄く癒された。聡明な明子さんに感謝します🙏🙏🙏
犯人と対峙した中込が、過去のトラウマと向き合い苦しい思いを吐き出す。染谷さんの台詞に合わせた感情のコントロールに胸が震えたし、木村拓哉や岡田義徳さんとの距離感も絶妙。
中込がいい話をしてるときの犯人の茶々の入れようとか、中込の心情を察する教官の立ち位置、この期に及んでまだ言い逃れをしようとする継秀に対して、怒りに震えながらも彼の良心の呵責による自白を促そうとするシーンなどは圧巻でした。
無言で風間の胸辺りを叩く叩く叩く！！(痛そう😨)。普段明るくてあどけない幸葉たんから物騒極まりない殺気を感じたが、その目には愛情が潤んでた。彼女も遠野から"大切な友達"の存在を知らされた内のひとり。スイカヅラの花言葉をソッコーで調べて、微笑ましい表情を浮かべながら想像を膨らませていた。
風間と同じく、彼女も遠野を刺しまくった十崎を心の底から憎んでる。二人が納得するような形で終われるのかな…最終話だからスカーッとしたラストを期待しつつも教場なので、それは見てのお楽しみと……😨😠😢😆
いよいよ最終回、風間教場が現場で生み出したものを出来る限り味わい尽くします！！間違いや勘違いもありましたが、何とか最後まで来れました
今回も感想をダラダラ書くだけのブログに付き合ってくださり、本当にありがとうございましたm(_ _)m！
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